蘇った熱帯薬用植物ノニ: 便秘からガンまで (5)

ノニ果実粉末


ノニ果実は乾燥することによって、ジュースの持ち運びの不便さやどうしても飲用できない方々への代替素材として開発されました。

製法としては、果実の熱乾燥法、凍結乾燥法および抽出法があります。熱乾燥法ではスライスを天日や熱で乾燥して粉末としますが、種子を幾分か含みます。凍結乾燥法では、種子を除いた果肉を用います。いずれの乾燥法でもノニ果実全体を利用することになります。

抽出法では有機溶媒を用いて抽出、溶媒除去後賦形剤を加えて粉末化することになります。
抽出法では抽出する物質の性質によって、溶媒の種類は変えなくてはなりません。
目的とする物質が不明な時には、意味がない方法と言えます。

熱乾燥法および凍結乾燥法による粉末化は、インドネシアで開発され、現在まで粉末商品、ハードおよびソフトカプセル商品、錠剤、そして育毛剤の一素材となっています。

図10ノニ果実粉末を使用した製品

ノニ果実粉末
ノニ果実凍結乾燥粉末
ノニ果実凍結乾燥粉末使用の
ハードカプセル製品
ノニ果実凍結乾燥粉末使用のソフトカプセル製品
ノニ果実粉末を使用した
プロポリスとの錠剤
ノニ果実粉末使用の育毛剤

表 ノニ果実凍結乾燥粉末の栄養成分

ノニ果実凍結乾燥粉末の栄養成分としては(表3)、脂質は少なく、蛋白質、炭水化物中の食物繊維が27.8gと多く、灰分も8.1gでありミネラルに富んでいます。カリウムが豊富であることも大きな特徴です。
ビタミンE,ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB1, B2も含んでいます。蛋白質中の必須アミノ酸を含め18種類のアミノ酸もバランス良く含まれています。
また、クマリン誘導体のスコポレチンやイリドイド類が多いことは、インドネシア産ノニ果実の大きな特徴です。

成分 100g当り含量 成分 100g当り含量
エネルギー 368 kcal イソロイシン 380 mg
蛋白質 9.2 g ロイシン 540 mg
脂質 1.4 g リジン 320 mg
炭水化物 79.6 g メチオニン 38 mg
ナトリウム 78 mg シスチン 220 mg
水分 1.7 g フェニルアラニン 270 mg
灰分 8.1 g チロシン 220 mg
食物繊維 27.8 g スレオニン 380 mg
カルシウム 480 mg トリプトファン 260 mg
カリウム 3,500 mg バリン 540 mg
ビタミンE   ヒスチジン 120 mg
  α‐トコフェロール 11.3 mg アルギニン 390 mg
 β‐トコフェロール 1.2 mg アラニン 620 mg
ナイアシン 3.6 mg アスパラギン酸 1,400 mg
パントテン酸 0.61 mg グルタミン酸 840 mg
ビタミンB1 0.63 mg グリシン 520 mg
ビタミンB2 0.32 mg プロリン 440 mg
スコポレチン* 30 ㎎ セリン 330 mg
イリドイド(AA)* 382 mg  
イリドイド(DAA)* 1,524 mg  

株式会社エスアールエル分析
* 長崎大学薬学部分析
AA: Asperdosidic acid, DAA: Deacetyl asperdosidic acid
(株式会社エムケーラボラトリーズ提供資料)

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