蘇った熱帯薬用植物ノニ: 便秘からガンまで (6)

ノニ葉

ノニの葉は常食
ノニは「インドの桑の実に似た柑橘様の葉をもった植物」と命名されたように、葉は柑橘類に似た革質で濃い緑色で輝きをもち、幅20-25cm、長さ40-50cmにも達します。
若葉は薄い緑色で柔らかく、果実と異なり匂いはありませんが噛むとやや苦い味がします。
古くなると黄色し、表面に粘り気のある甘い糖分の析出が認められます。

インドネシアや他の東南アジアの諸国では、若葉・青葉を食物として重用しています。
インドネシアの代表的料理「ナシゴレン」では、ノニの葉を刻んで入れます。
また、インドネシア特有のソース、サンバルにもよく使われています。
また、クマリン物質の抗菌作用によるものか、古くから焼魚など食物の包装材としても使用します。牛や鶏も好んでノニの葉を食べます。

また、インドネシアではジャムゥ素材として煎液を内服、外用に用いるなど幾つもの疾患に利用されます(表4、8)。

表4 インドネシアでのノニ葉の利用

疾患名 利用法
せき 外用
喘息 煎液で洗浄
赤痢 摂取
扁桃腺炎 生理不順 外用 摂取
喉の痛み 摂取
胃の痛み(胃炎) 煎液を飲用
肥満 煎液を飲用
熱病関連疾患 (インフルエンザ、マラリア、リューマチ、糖尿病、
神経衰弱、心臓疾患、出産後など)
ヤシ油と混ぜ、加温後腹部に適用  
関節痛 ヤシ油と混ぜ患部に適用
化膿性外傷 外用
高血圧 煎液を飲用
大きく光沢のあるノニ葉
ノニ葉を焙煎したノニ茶
日本で販売されるノニ茶

表5は、インドネシア産由来のノニ茶と日本茶、ポリネシア産のノニ茶と日本の煎茶の栄養成分比較したものです。明らかにノニ茶は、ミネラル、ビタミンなど日本茶に勝る健康茶と言えます。ポリネシア産のノニ茶を飲むと喉がいがらっぽく感じられ、インドネシア産のノニ茶にはそのような作用はありません。ノニの葉についても、気候風土によって差が生じています。
ノニ茶にはカフェインを含まず、胃粘膜を傷害するタンニンも少ないことから癒しの一茶として、日本では病気療養中の方からお子様まで広く愛飲されています。

日本では、(株)エムケーラボラトリーズ社が世界で初めて日本茶に勝る健康茶としてノニ茶を開発しました。

ノニ葉にはこの他がん化の成長促進の抑制作用(9)、肺がんの抑制作用(10)も報告されています。
今後ますますノニ茶は予防医学の観点から健康への貢献が期待できます。

表5ノニ茶と煎茶の栄養成分比較、100g当り

成分 インドネシア産 ノニ茶 ポリネシア産 ノニ茶 日本茶
(煎茶)
エネルギー (kcal) 282 313 331
水分 (%) 6.5 10.6 2.8
蛋白質 (g) 14.9 17.7 24.5
脂質 (g) 7.4 0.31 4.7
炭水化物 (g) 57.1 59.9 47.7
糖質 (g) 20.6 11.2 1.2
食物線維 (g) 36.5 47.6 46.5
灰分 (g) 14.1 11.5 5.0
カルシウム (mg) 2,850 3,200 450
鉄 (mg) 27.0 15.8 20.0
総カロテン (μg) 19,200 0 13,000
ビタミンK1 (μg) 3,610 338 1,400
ビタミンE (mg) 87.3 22.1 68.1
カフェイン (g) 0 —- 2.3
タンニン (g) 1.51 —- 13.0
イリドイド(AA)(mg)* 74 36 —–
イリドイド(DAA)(mg)* 198 121 —–

インドネシア産ノニ茶:日本食品分析センター分析
日本茶(煎茶):五訂食品分析表
*長崎大学薬学部分析
AA: Asperdosidic acid, DAA: Deacetyl asperdosidic acid
(株式会社エムケーラボラトリーズ提供資料)

ノニ茶でダイエット

インドネシアではノニ葉を煮出した煎液(お茶)に脂肪燃焼作用あることから、肥満の方の健康茶として用いられています。
ノニ茶を飲むと「おシッコ」の出がよくなり、身体に溜まった余分の水分を取ってしまいます。
また、同時に排便がスムーズになり、便秘にもよいようです。

55歳の男性は、ノニジュースを4年間愛飲し120kgの体重を102kgに減量することに成功しました。
驚いたことに、ノニジュースと共にノニ茶を飲み始めて4ヶ月で12kg体重が減ったとのこと。
ノニ茶約4gを水2Lで煮出し、1日中飲むことによって最初の数日間は身体中の毒素が噴出したかのように、濃い尿と宿便がでたようです。
また、ノニ茶の出し殻はもったいないため、直接あるいはご飯などに混ぜて食べたそうです。
アメリカ人の女性は、ノニ茶を飲んで5カ月で9㎏の体重減少に成功されています。

ノニ茶のダイエット効果は、実際に体格指数(BMI)30以上の肥満の方に対して、顕著な効果があるようです。
インドネシアの伝承使用の効能効果は、現代人にとっても適用されるように思われます。

出典
8.Noni科学読本3、西垣敏明、東京ノニ研究所, 2004
9.A. Murakami, et al. Asia Pacific J Clin Nutr, 3, pp185, 1994
10.Swee-Ling Lim, et al. Food & Function, 7, pp741, 2016

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